私はなぜ井上ひさしが大嫌いか

思想と人間性


思想に関しては言うまでもないですね。井上ひさし極左で俺は極右ですから。
自らがかつての、がちがちのステレオタイプな日本人なのに(メガネ、デッパのね)日本人であることを否定するその姿勢。
そして天皇制反対論者なのに天皇主催の晩餐会に出席するという多いなる自己矛盾。
(真の反対論者なら出席してタンの一つも天皇に吐いてみろっつーんだ。そこまでやったら俺はお前の作品、全部買ってやるよ)


人間性。妻(家族)に手を上げる人間は最低中の最低中の最低中のクズだ。そんな奴、死んでしまえばいい。
(具体的には、それに罪悪感を感じないということが。)
まぁ周りも周り、ではあるが。


あと「ユーモア」とされているものが俺にはどうも嫌味にしか見えない。その人を「みくだす」態度が気にくわない。
「みあげる」か「みおろす」か、できるだけ同等の立場にたてよ。
上記の「説明文の伝達度」で書けているのは、マニュアルの執筆者というのがガチガチの理系人間ばかりで文章を書くという作業をしていないということを弁護するべきだ。
(というか、その文章を書くにあたって明確な取材をしたのか?俺がもし同じような文章を書くならば絶対にそこに「取材」というプロセスを挟みます)
それで「ケッ、お前はそんな文章も書けねぇのかよ」という見下ろしがある。
だからムカついたんだろうね。


まぁ、そんなこんなで私は井上ひさしが大嫌いです。嫌いな作家を10人挙げろというのはなかなか難しいが、彼だけは俺のそのリストで永遠のNo.1、いやWorst oneです。はい。

劇作家として

劇作家として、少なくとも劇団に付くのであれば遅筆は最低です。
(自分が恐ろしいほどの早筆だってのもあるけど)
劇団員と一緒に脚本を作り上げていくのならまだしも(それで遅れるのは仕方がない)自分の都合で遅れるってのはねぇ。
一回商業演劇において(ここポイント)遅筆が原因で上演がパーになったなんてのはもう…。
よく付いていくなぁって思いますよ。
脚本家/役者、両方の立場を経験した私としては、どうかと思うのです。
開き直っちゃって自分の劇団を作ったのは凄いとは思うけど、それにしたって立場を利用してる感がねぇ…。