奈良の女児誘拐事件に思う:性犯罪者は果たして「異常」なのだろうか?

なんかまぁ、最初は興味なかったんですよ、奈良の女児誘拐事件
でもまぁ、最近セクシャリティについていろいろ考えてたりとかしてるうちに興味を持ったんでね。
書かせて頂きますよ。

私の持論は「基本的に性犯罪者は精神病故、他の犯罪と同列に罰するのはおかしい」というものです。
これは前ちらっと書きましたね。
まぁ、それを前提に話をしていきたいと思います。

この事件が起きる前にたまたま私はWebで宮崎勤についての文献を読みました。
そしてその後にこの事件が起きたわけなのですがね。
まずはやはり比較されることが多い宮崎勤の事件について。

宮崎勤の場合、自らの先天的な障害に対しての強いコンプレックス故に成人女性を愛せなくなったと分析されています。
そして、起こした事件でも被害者の手を切断するという行為を行っています。
私は果たして、そういう要素があるのにも関わらず「正常」とみなされたのはどうだろうか、と未だに疑問に思っています。
もし適切な治療が行われていたとしたら、果たして宮崎勤は事件を起こしたのでしょうか。

宮崎勤の場合、幼少期に父親から虐待を受けていたり、間違いなく犯行に至るまでの社会的背景があったと思います。
コンプレックスを乗り越えられていたら罪を犯すことはなかったでしょう。

科学的にも、「性犯罪者に化学的去勢実施 ノルウェー」というニュース記事にある通り、性犯罪者への治療は研究されています。
ですが現状では他の犯罪者と同列に扱われています。
むしろ他の犯罪者より悪い扱いを受けている場合も多々あります。

私は強姦等の性犯罪は最低の行為だと思います。
ですが、他の犯罪と同じく一定期間の服役によって再犯が防げるでしょうか?
死刑にしちゃえば確かに二度と罪を犯すことはできませんが。

確かに、性犯罪者は「異常」ですよ。
でも私は、性犯罪者のことをさも手の付け様の無いキチガイの様に見る風潮はおかしいんじゃないですか?
それこそ、左翼の大好きな「差別」なんじゃないですか?

他人に迷惑を掛ける恐れのある性癖を持った人への社会的な支援が早急に必要です。
私は、きちんとした支援があれば絶対に性犯罪者は更正すると信じています。
投薬治療の道も開けてきているわけですし。

無論、被害者の苦しみは想像できないほどですし、その行為自体は許されるものではありません。
まぁ確かに私の意見は加害者を擁護するものですが、その行為を肯定するものではないということくらい分かるとは思いますが念のため。

ん、でね。こっからは蛇足だけども。
今回の事件では2chのさくら板がクローズアップされてますな。
先ほどもテロ朝でやってるの見ましたよ。
何というか、甚だ可笑しい取り上げ方だ。

「萌え」という単語についてすら鬼の首を取った様に取り上げてるしな。

宮崎勤の時もさんざっぱらオタク叩きが流行しましたな。
いよいよもって表現を規制する動きがでるのは間違いないでしょう。
一部のキチガイババアは本音でこの事件を喜んですらいるんじゃないですかね。(森山某とか森山某とか森山某とか)
だとしたら本物の下衆だ。

ポルノを取り締まれば取り締まる程性犯罪が増えるという統計があるのは常識ですがね。
事になんら害の無い二次元を取り締まるのは全く持ってどうかと思います。

むしろ、性犯罪予備軍を支援するきちんとした社会基盤を作っていくことこそが「青少年の健全育成」であり「青少年の保護」なんじゃないですかね。

最後に。今回の事件の被害者である有山楓さんのご冥福をお祈り致します。
嘘のように聞こえるかもしれないけれども、嘘じゃないよ。

大変参考になったWeb: プロファイル研究所