ニコレット噛んで禁煙してみた

思うところがあって禁煙してみた。

いや、思うところがあってというのは大嘘である。
月曜日の昼、さーて一服でもすんべかーといつものようにキャスターマイルドに火を点けてぷかぁ〜っとやると。
あれま。すんげー苦しい。
いつもは出ない咳が出やがる。

よくよく考えてみるとただ風邪ひいただけなんだろうけど、それでもなんか煙草を吸うのが怖くなった。
それで、痔の薬を買いに寄った薬局でニコレットミントなんぞを買うてみた。
家に帰って速攻で学校に行く準備をしつつ、噛んでみる。
まずいまずいと言われてるニコレットだけども、そんなにまずいとは感じなかったな。
原チャ乗りーの授業受けーのしつつずっと噛み噛み。

で、ニコレットの効果ですが。
んもー効果絶大。
ヤニが吸えない時というのは往々にしてイライラして不機嫌になるものですが、ニコレット噛めばそんな気分は出てこない。
まぁ依存の要であるニコチンを補給してるのだから当然っちゃ当然だが。

それでも「煙草吸いてぇぇぇぇーーーーーー」ってあの感覚は消えない。
これもまた、当然なのであります。
依存性の薬物というのは、身体依存と精神依存に分かれるのですな。
煙草の場合身体依存はニコチン切れによるニコチン離脱症状、そして精神依存があの「煙草すいてぇぇぇぇぇぇーーーー」って気持ちなのです。
まず先に後者を断とうというやりかたがニコチンガムやニコチンパッチで、前者を先に断つのがハーブ煙草だとか怪しい禁煙草を使った禁煙法ですな。

俺の場合ニコチンへの身体依存自体はさほど強くないので
(だいたいタール5mg、ニコチン0.4mgのキャスターマイルドを一日に10本も吸わなかった)、身体依存を先に断った方が楽そうなのですが。
いかんせんハーブ煙草なんざぁなかなか売ってないんですな。
地元でも少しは売ってるみたいだけど。
なんで、手軽にできるニコレットを噛み噛み。

てことで、ニコレット禁煙日記でもかいてみましょーか。

1日目:ニコレット3T(Tablet)、キャスターマイルド一本
禁煙開始。
あぁ、煙草吸いたい吸いたい。
2日目:ニコレット3T
昨日よりは吸いたくないけど、まだ吸いたい。
3日目:ニコレット2T
まだ消えないなー。
4日目:ニコレット1T
だいぶ喫煙欲求は消えてきたけど、いらいらしてたので1T。

っとまぁ、こんな感じ。
小冊子によると最初の一週間は一日6Tは喰っても良いぞとのことなのでなかなか優秀じゃないっすか。
このままだと一箱(24個だっけかな?)喰い終わる前に禁煙できそーだ。

でも、禁煙すると困ることもありまして。
下品で申し訳ないのだが、愚息の調子がいまいちよろしくない。
2日自慰行為をせぬ事も多々ある様になってしまった。
(吸ってた頃は一日三発発射した日もある。やや、元気やのぅ)
そもそも性欲がなんかいまいちないのだ。
これは前禁煙した時も経験した。

以前SNRI(脳内のセロトニンノルアドレナリンを調節する抗鬱剤の一種)を飲んでいた時もずいぶん性欲減退には悩まされたものだが。
一つはニコチンを断ったことによるセロトニンバランスの変化。
ニコチンってやつはセロトニンの代わりになるのです。
結果脳味噌はセロトニンを分泌するのをサボってしまう、と。
故に急激な禁煙は時に鬱症状も伴うのです。

あとは、煙草の煙には亜鉛が含まれているのですな。
吸い過ぎるとバカになるってのはこの亜鉛のおかげっつーのもあります。
で、亜鉛ってやつは愚息には欠かせないのですわ。
昨日亜鉛タブレット喰ったけど焼け石に水、あー全然性欲が湧かない。
いや別に性欲がなくてもイコールさんな俺には関係ないのですがな。ぐすん。

まーそんなこんなで禁煙、なんとか続きそうです。
あと、「禁煙の愉しみ」(山村 修 著 新潮OH!文庫)という本がオススメですな。
確かにちょっと生活に張りができた気がする。
ウイスキーも美味しく飲めるしね。
俺は大して身体依存は強くないくせにニコレットってインチキを使った訳ですがな…。

やっぱり、禁煙を長続きさせるコツは楽しむことですな。
「おー、気付けば一週間もヤニってねー」とか「最近飯がうめぇー」とかポジティブシンキンで。
あとは日常に潜む何気ない喫煙衝動に気をつけること。
ヤニ臭い場所への出入りは気をつけないと「すみません、一本めぐんでくんないっすかねぇ」と言ってしまうことになりかねんですな。

長々と書いちまいましたが、まーそんなことです。
何も言いたいこたぁねぇな。「ニコレットは良いよ」ってことぐれーか。