「青少年の保護」の名の下に表現を規制しようとする自民の改憲案、Fuck!

デモリションマンという映画がある。
これはいわゆるSF映画で、2023年のアメリカが描かれているのね。
まぁ、なかなかに楽しめました。
で、これがまぁ笑っちゃう程の管理社会なんですよ。
「FUCK」だの「SHIT」だの「ASSHOLE」だの「SON OF A BITCH」だとか言うと「言語条例違反です…」なんて言われて罰金刑という素敵な世界。
煙草も酒もカフェインすら禁止、食事は健康食品のみ(塩すら禁止だ)。
そして、何よりバイオレンスに対しての規制がものすごくて、市民はそもそも暴力というものを知らずに暮らしているという。

これは映像表現に対して過剰な規制を敷く現代アメリカを皮肉っているのですね。
アメリカは基本的に全てCATVの為、厳重なパレンタル・ロックが可能で、厳重なレーティングが敷かれています。
だからガキんちょは無害な、糞ネズミの会社の毒にも薬にもならないアニメーションとかしか見れない。

実際、日本で制作された「カウボーイ・ビバップ」なんかまぁアメリカでも大人気なわけですが、これもCATV放映版は実に酷い改悪がなされている。
まぁそれはカートゥーンネットワークの意向なのだろうが。
日本でもテレビ東京放映版は結構改悪されていたみたいだけれど。
そのへんの詳しい経緯は検索してみてください。

さて、本題に入りましょか。
先日、自民党憲法調査会憲法改正案草稿をまとめました。
これ自体にも改憲論者としていろいろ言いたいことはあるのですが、問題はある条文。

青少年を保護するため、「出版及び映像に関する規制を法律で定める」との規定も創設する。

本当にさりげなくしか報道されていませんが、これはとんでもない規定です。
私はあのクソッタレな戦後の日本国憲法で、表現の自由の尊重を唯一評価しています。
実際、世界を見渡してもここまで表現物に対しての規制が無いに等しい国は日本だけです。
それが、覆されようとしている。
しかもいくらでも拡大解釈ができる「青少年の保護」という名目で。

左翼の論理では「体制批判も規制できるのでは」となる。
まぁソレ自体はどうでもいいが、規制に対しての反対ということで言えば私は別に左翼と共闘しても構わないと思っています。
最も、フェミニストな左翼(社民党とか社民党とか社民党とか)はエロ規制万々歳でしょうがね。

大体、「青少年の保護」の名の下に表現を規制する意味が分からない。
要するに、ガキにはクソ健全な表現物だけを見せましょうね、臭いものには蓋をしましょうね、無菌室で温室育ちにしましょうねと。
そういう事。

私はまぁ、ものの見事にド変態に育ってしまいましたが、道徳は理解しています。
(この文章を見れる環境にある人は大抵そうだろうけど)
見事に、そういう表現物を浴びて育ってきたのですが。

例えば例として、セックス大好き女子校生(ここ笑うところ)A子さんという人がいるとします。
果たしてその人がどれだけセックス描写を浴びてきたでしょうか?
まかり間違ってもエロゲーなんかプレイしていないと思いますがね。
エロにしたって、私のように「オカズなんがなくてもセンズリこけらぁ」ってまで達観してなくてw ごくノーマルなセックス描写のものしか見ていないでしょう。
問題の本質は、「セックスする時は必ず避妊すること」と「コンドームだけでは避妊は不十分(失敗率10%程度)」という「正しい」セックスに関する知識を身に付けていない事でしょう?
そういう、性交を前提とした性教育はタブーとされ、今後も実施される見込みは少ないでしょう。
これこそが、問題の本質なのです。

バイオレンスにしたって、バイオレンス映像・描写と犯罪の相関関係は未だ不明です。
私の学校には人の痛みが分からない退学寸前のバカヤンキーがいますが、こいつがバイオレンス描写のある作品を私以上の数、頻度で見たとは到底思えません。
問題の本質は教育にあるのです。

そのような曖昧な基準で世界に誇る日本の、表現の自由を踏みにじって良いのでしょうか。
私はこの自民党改憲案には明確に反対すると、ここに表明します。

さて、最後に俺たちの大好きなエロいものに関して。
エロに関しては、ロリ・ペド等の際どい表現はアンダーグラウンドに潜れば良いんじゃないかと思います。
さすがに幼女とヤッてる漫画が簡単に書店で買えてしまうというその現状を私は憂いています。
「性の商品化」なんてクソフェミニストは言うが、さすがにロリ・ペドに関しては堂々と一般書店で買えてはまずいかなと。
同人誌ショップなんかで扱う分には問題ないと思いますがね。

最後にもう一度、大声で「Fuck it!」と叫んでおきます。