これからの宇宙政策はどうあるべきか

スペースシャトルディスカバリー、まずは打ち上げ成功を喜んでいる。
だけれどもおちおち喜んでもいられない事態が発生しているよね。
断熱材の剥離、これは致命的。


NASAはEVA(エヴァンゲリオンじゃなく、船外活動)による修理・帰還を目論んでいるみたいだけれども。
無理があるというか、正直大博打もいいところ。
そもそもまず異常が見つかったのにもかかわらず打ち上げを強行したこと自体が問題だ。


じゃあ、NASAはどうするべきか。
ロシアに頭を下げて帰還機を打ち上げてもらうべきです。
緊急帰還用にソユーズを打ち上げ、それによって地球に帰還するべき。
ディスカバリーはどうするか。
放棄するほかありません。
でもまざまざと放棄するのは勿体ない。
あくまでEVAによる修理を試みたあと大気圏に無人で突入させ、データを採るべき。
(操縦下の突入ではないため、必ず失敗しますが)
断熱材の剥離がどれだけ深刻か。


そもそもの問題はすでにスペースシャトル自体が限界に来ている、ということ。
すでに設計から30年以上経っている。耐用年数を大幅に超えているのです。


じゃあどうするか。
使い捨てロケット+宇宙船を新規に開発するよりは、新・スペースシャトルとも言える新しい宇宙往還船を開発するべき。
シャトルの後継機が開発されているとはいえあくまでそれは、現行のスペースシャトルの焼き直しに過ぎない。
そうではなく新規に開発するべき、ということです。
今後の宇宙開発のためには。


どのようなかたちが良いか。
無論、米国主導では話になりません。
国際協調のもとでの宇宙開発が待たれます。
(そもそも宇宙開発自体が米ソ冷戦のため、という難しい事情はあるにしても)
だいたい今の米国には独自に後継機を開発するだけの体力はない。
技術力はあるにしても。


そうなってくると当然我が国も一枚噛ませて頂く必要はあるよね。
ISSにも参加している先進国としては。
我が国独自に開発なんて絶対に無理だけれども。
(もし出来たとしたら、すごい市場が待っています)
ISS参加国、特に意地を超えて米ソが強調して新型機を開発する必要がある。
スペースシャトルの存在・打ち上げが前提となっているISSにとって、スペースシャトル自体が限界というのはそもそも存在の危機ですらある。


うーむ。
俺が生きているうちに普通に宇宙旅行ができるようになればいいけどな。
今のISS、そしてスペースシャトルの開発状況を見ていると難しい気もしてきた。
ひょっとしたら戦争で人類全滅しちゃうかもしれないもんなw
プラネテス」のような世界*1は実現するんでしょうか。良い意味で。
宇宙にロマンを見る男として気になります。
まぁ俺の主張としては「とにかくもう今のスペースシャトルは限界、新型機を開発・生産しろ」ということです。

*1:ただまぁ、反宇宙開発という点じゃ良くないけれどもね。反宇宙開発主義者(宇宙開発に金を使うくらいならば貧困を助けろ、という)は今も存在するし。それは科学に対する挑戦です。