JR福知山線の脱線事故に思う

えっと、顰蹙&炎上覚悟で書きます。
いわゆる「被害者&被害者遺族批判」の類いなのでね。
今日ふと見た昼のワイドショー。
事故遺族がJR西日本の職員を批判していた。
職員というのは、直接事故遺族の対応にあたった職員のこと。
批判の内容は「遺体を見ろ」とか「○○を返せ」だったと思う。
でもね。
批判する相手が間違っているんじゃないんだろうか。
いくら事故を起こしたJR西日本の社員とはいえ、対応にあたっているのは何も関係のない社員だ。
ただ、事故を起こした会社のそういう部署にいた、というだけで。
そういう仕事に関わる人の心労を考えると、ちょっと違うんじゃないだろうか?と思う。
まぁ、そういう嫌われ役の仕事だというのは当の本人たちがいちばん良くはわかっていると思うけど。


本当の叩くべき悪というのは、過密ダイヤで運転士に負担を与えたJR西日本の上層部なわけで。
ましてや、運転士が悪いなんていうのは言語道断だ。
実際運転士も死亡したし。
だから、そういったことをJR西日本の社長に言うのならば話は分かるし、本当に批判され叩かれるべきは社長をはじめとする上層部だと思う。


なんでこんなことを思ったかというと、「ふたつのスピカ」というアニメーションを見たから。
まぁちょっとネタバレだけども、「ふたつのスピカ」でロケットの墜落という大惨事が起きるのです。
そして、主人公鴨川アスミの父鴨川友朗が被害者、被害者遺族と直接向き合う部署に出向する。
いくら獅子号の設計に関わったとはいえあまりに見ていて痛々しかった。
鴨川友朗が悪いかどうかはまだわからないけれども、あまりに酷だった。
だからこそ、直接の原因のひとつであるところのJR上層部こそが責任をとるべきだと思う。


謝罪会見に心はこもっていなかったし、誠意も感じられなかった。
JR西日本の社長は辞任は考えていないという。
論外だ。
まぁ、法の裁きが待っていることを祈っています。


今回の事故の報道を見ていて思ったことを書いてみました。
遺族や被害者が感情的になる気持ちもわかります。
でも、そういう時こそ冷静になるのが人間ってものだよね。
何偉そうに言ってるんだ、俺。


最後に、当然ですが被害者の方の冥福と一刻も早い真相の究明、そして再発防止策がとられることを祈って筆を置きます。