イノセンス

劇場でも見たけれど(凄かった!)もう一度見ての感想。


やっぱり凄いわ…。
話の大筋となっているガイノイド暴走事件自体は原作とほぼ同じなんですけどね。
(だから、おっきな話は結構単純だったりする)
そこに哲学的要素を盛り込んじゃうのがさすが押井節だな。
(いっておきますが、俺は押井守監督の信者です)


身体とは何か、機械とは何か、人間とは何か、人形とは何か。
現実と虚構の差とは何か。
生とは何か。死とは何か。
これらの問いかけに明確な答えは示されていません。
だけれども押井守は壮大な問題提起をした。
もともとの士郎正宗の世界観に加えて、押井守の思想(と言うか、人形観?)が違和感なく盛り込まれているのが凄い。
やっぱり押井守は日本を代表する映画監督だね。


そしてまぁ散々言われていますが映像のクオリティ、高すぎです。
さすがプロダクションI.G.といったところか。
…ハイビジョンで見たらもっと凄いんだろうなぁ。


見たのは二回目だけれども楽しめました。
面白かった。深かった。


日本映画チャンネルで見たのですが、押井守のロングインタビューは眠いんでまたあとで見ます。
インタビュアーがあの蝶ネクタイ野郎というのが不安ですが。