「御緩漫玉日記 (1) (Beam comix)」

しまったぁ、書き忘れるところだった。


私は桜玉吉という漫画家を猛烈にリスペクトしています。
無人島にひと作品だけ漫画を持って行っていいと言われたら迷わず「幽玄漫玉日記」を選びます。
(ちょっと古屋兎丸の作品とも迷うけど…。)
笑いともの哀しさが同居する氏の作風は誰にも真似できない。


でも、正直「幽玄漫玉日記」の六巻を読んだ時は、これで「漫玉」も終わりかな、と感慨深いものもあったのですが。
というか、もうこれ以上無理だろう…と思っていた。


ところで、蓋をあけてみたら「御緩」も面白い。*1
流石桜玉吉、である。
そして今度はなんだか…過去話が多いせいか、切ないんだよなぁ。
切ない。
「幽玄」に増して切ない。


あと、「熟年向けおっとりエロ漫画」を描くと言っていた通り、エロいです。
良い。ああいうエロは実に良い。


笑いも冴えていたなぁ。金玉かいぃには大爆笑しましたよ、連載で。
何より精神の調子が上向きみたいなのが安心した。恋人もいるみたいだしね。僕はいません。
体は崩したみたいですが。そして便所で煙草を吸うのが凄い。


それと種村ことO村はやっぱりツボ。
あの顔が出るだけでツボ。
ちんぽ種村とか反則だろう…。
ヒロポンはやっぱりヒロポンで良い。「近マン禁止ー!!」


1巻、学校に持って行ったのですがやっぱり不評でした。
「暇だろーから読んどけー」って言ったけど。
まぁ、文学だからな桜玉吉は。
なかなか、この歳で桜玉吉が好きな人が少ないのも頷ける。


あ、ちなみに。
僕が桜玉吉を知ったのは、週刊アスキーの「ゲイツちゃん」がきっかけです。
そして「幽玄」の二巻を今は潰れてしまった書店で偶然買ってハマった。
最初はさっぱり分からなかったけど、大好きになった。


うん、まとめて読むと面白いです、御緩。
連載もどんどん面白くなってきたしね。
あと…読もうコミックビームはやっぱり面白い。O村へのお歳暮…。

*1:「幽玄」完結後にビームを購読しはじめたのです。「いばらの王」が始まった号から。