「眼下の敵 [DVD]」購入でDVDについて考えてみた。

すごい久しぶりにDVDを買った。というか、注文した。
それは「眼下の敵 [DVD]」という、ちょっと古い戦争映画です。
まぁ、昨日ローレライについて書いたら見たくなっちゃったんで。


しかし、このDVDってメディアもけったいなモノです。
何より容量が少ないため、SD画質(良くて480p)。
HDTVの普及が始まっている今となってはやはりその画質は見劣りするでしょう。


かと言って現在現実的な選択肢であるところのD-VHSには、セル規格があるにはあるのですが国内ではソフトが出ていない。
しかもテープメディアのため、どうしても高価になります。
ではHDTV、そしてBlu-Rayだとか、HD DVDの本格普及が始まったらDVDはどうなるか。


今、DVDが売れているのはまずはその安さでしょう。
大抵の映画が2000円〜3000円で手に入ります。
「2000円だったらSD画質でもいいよなぁ〜」って思えます。
その手ごろさから借りるくらいなら買っちゃおうとも思える。
(借りてピーコという手もあるけど、栃木県はいまいちDVDレンタルが盛り上がっていない。)


でも。
ヲタクちゃんの大好物のアニメだけは事情が違います。
二話収録で6000円とかナメていやがる。
明らかにボッたくり。ボッてます。


さらに腹立つのは、北米版(リージョン1)は良心的な価格設定だということ。
たとえば、NieA_7のDVD-BOXが約一万円で買えました。*1送料込みで。
英語がちょっと分かれば買えちゃうのです。


もっとも、再生するためにはリージョンフリーのDVDプレイヤーが必要となりますが。
茶の間にはあるのですが*2、自室のDVR-710H-Sは当然リージョン2固定なのでちょっとした裏技使いました。
コピーです。DVD Shrinkを使えばリージョンフリーでコピーできるので。


でもそんな俺でも、この間DVD-BOXを買っちゃいました…。
カウボーイビバップの限定5.1ch BOXです…。
何より限定に釣られたのと、あのおバカなパッケージングに惹かれて。
いやー、高い買い物だったけど買って良かった。本当に良かった。
あれは所有する喜びというものがある珍しいBOXです。


だけど、そういう付加価値で勝負しないといけないというのがねぇ…。
やっぱり、中身で勝負でしょう。
そして、価格が洋画とほぼ同じならば、今までヲタクしか手を出さなかったアニメという市場の裾野が広がると思います。
市場の裾野が広がるということはつまり、制作費を潤沢にとれて現場に還元できるということ。
なにより日本の消費者はバカにされているとは思いませんか。
吹き替え・翻訳等でコストがかかっているはずの北米版の方が安いなんて。
私はその典型的な失敗例として挙げるとしたら攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXでしょう…。
結構ヲタク以外にも人気が高かったのですが、あの価格設定では筋金入りのマニアしか買わない。



その価格に対して異をとなえるには、こうしてしがなくBlogにでも書くくらいしかありません…。
私はそもそも買う金がないので放送の録画に気合いを入れていますがね…。
KURAU Phantom MemoryなんかもDVD-BOX欲しかったなぁ…。


ま、そう一枚のDVD購入で思ったのです。
まだHDTVじゃなくって17年前のパナソニックのTVを大切に使ってますが…。
いや、SDソースを映すには最高なんですよ。金かかってるだけあって。

*1:以前はもっと安かったそうです。

*2:Pioneer DVL-909。LDも見れるやつ。ハンダ付けひとつでリージョンフリー!!