PC-FX発売10周年記念。HD DVD陣営の切り札としてのゲーム機について。

んで、その前の日は記念すべき日なのです。
そう、俺の愛するゲームハードPC-FXの発売10周年の日。
日本中でもそんな日を祝う奴は100人くらいだと思いますが。
とにかくかなり感慨深いのは確か。

「サンタさん、PC-FXをください…」なんて奇特な子供もいないまま98年にその命をまっとうしたPC-FX
99年にデッドオブザブレイン1&2でその命を終えたPCエンジンよりも短命だったというのがまた。
そして2000年には会社までお亡くなりになったなんとも不幸なハードです。

でも、我々(?)は希望を捨ててはいけないのです。
唯一の望みは次世代光ディスクHD DVD(旧姓AOD)の存在。

ご存じの通りHD DVD陣営はなんとも心もとない状況です。
そしてBlu-Ray陣営は再生専用型の切り札としてPlayStation 3を投入する予定でございます。
VHSを普及させたのは洗濯屋ケンちゃんだったけれども(…)DVDを普及させたのは他でもないPlayStation 2
それに対抗するにはやはりHD DVD陣営でも何かしらのアクションは起こすと思われます。
というか、出さなかったらお馬鹿としか言い様が無い。

そしてですね。
HD DVDの開発に深く関わっている企業こそ我らが日本電気株式会社。
そう、PC-FXを発売したNECホームエレクトロニクスの元親会社。
HD DVD陣営の切り札としてのゲーム機の開発にNECが関わっている確率は非常に高い。
なにせNECHD DVDに社運賭けてますから。
(只、HD DVD陣営の東芝がエレクトロニクス部門ではPS3のCellに参加してるなど、いろいろ問題はありますが)

ではHD DVD陣営のゲーム機に求められる性能とはどんなもんなんでしょーか。
名前は仮にHD-FXとでもしときますか。
(ダサっ)

PlayStation 2はそれまでゲーム業界の禁じ手であった上位互換性を持たせたことで大成功しました。
ソフトが出そろわなくてもすぐに遊べたのです。
ではHD-FXはどうなるんでしょうか。
過去の資産なんてあるわけがない。

いや、あると言えばあります。
他でもないPCエンジンCD-ROM2システム時代のソフトと、少ないながらもPC-FXのソフトウエアがあります。
これらへの互換性を持たせればニッチを狙えるでしょう…。

レトロゲーマーは所持するハードの維持に日々戦々恐々としています。
特にCD-ROM2以降のCD-ROMゲーム機は大変壊れ易い。
故にびくびくしながらエミュレータで遊ばなくてはいけないのです。
(MagicEngineならば独自のシステムカード・エミュレーションがある為問題無いが、YAMEだと吸い出したシステムカードが必要)
でも、どうせだったらテレビで遊びたい。
そこでHD-FXには地獄の互換性を持たせればいいのですw

ま、それはあくまでニッチを狙うため。
HD DVD採用の独自のソフトウエアを充実させないことには話にならない。
でもそれはかつてPC-FXがその方向に舵をとりそして失敗してしまった道を再び辿れば良いのだと思う。

いわゆる次世代機以降ゲームってやつはとにかくムービーを多用するようになった。
その扱いにおいてはPC-FX>SS>PS だったわけだけども。
それはハードが変わった今でも同じ。

ハイビジョン(1080i、若しくは1080p)を活かしたゲームを作ればいい。
そしてそれこそまさにかつてPC-FXが実現しようとしていた思想に近いんじゃないだろうか。

PC-FXはハードに開発者がついてこれなかった悲劇のハードだと私は認識しています。
来たるべきHD-FX(ださっ)がそんな運命を辿らないことを祈りたい。
というか、出る事を祈りたい。

なんでも、年明けのなんたらで衝撃の発表があるそうで。
それがNECのゲーム機への電撃再参入であると祈りたい。
俺は予約が開始されたら絶対予約しますよ。
定価で予約しますよ。
こんなものは先に出したもん勝ちなのだ。
PlayStation 3よりも早くHD-FX(仮)が発売されることを祈って筆を置こうか。